2012年11月8日木曜日

デュプイトレン拘縮


デュプイトレン拘縮はギョーム・デュプイトレンの名前が由来ですが、

ギョーム(Guillaumeというのは英語でのウィリアム(William)と同じです。マイケルとミハエルみたいな。(GWで全然違う気がしますが・・・)

 

デュプイトレンという苗字もフランスではデュプイトハンみたいに発音しています。
デュプイトレン拘縮をデュプイトラン拘縮と表記することがありますが、たぶんもフランス語の発音から“ラン”を用いているのではないでしょうか?
(http://ja.forvo.com/word/guillaume_dupuytren/#fr)

 

ストラスブール手の外科ではデュプイトレン拘縮をPercutaneous needle fasciotomy治療しています。

コラゲナーゼは“研究者と製薬会社が仲良しに違いないし、そもそも値段が高い。”というご想像により使っていません。ちなみにインスブルックではたくさん使っていました。

 
Needle fasciotomyについては机上の想像だったので、こんな盲目的な手技でいいんかいな?と思っていましたが、実際見てみると、cord18G針で大胆にシャカシャカ切るのはMPレベルまでで、基節レベルまでは攻めていません。基節部のcordneedle fasciotomyしているとは教えていただきましたが、まだ基節部の手技は見ていません。手掌部のcordも浅いところをカットするだけで、あとは徒手的にバキバキバキっと指を伸展します。意外とMPレベルまでの処置でも軽度の拘縮ならPIPが伸展します。

確かにこれならコラゲナーゼと同じことだと思いました。

 

再発率が気になりますが、early stageなど適応を選べば有効な手技だと思いました。