「ドイツのフライブルクでローカルな手の外科の会があるので行こう。」とボスから誘われ、一緒に車で片道1時間半かけて行ってきました。
参加者はフライブルク大学病院の手の外科メンバー、ドイツ・フランスの開業医さん、スイスのバーゼル大学の手の外科教授など約10人でした。
テーマはDRUJだったのですが、ワインを飲みながら、テーマに縛られない話が続きました。
印象に残ったのは、ヨーロッパでのインプラントに対する感覚です。
「こんな人工関節があったらいいと思ったんですよねー、で機械屋さんに試しに作ってもらったんですよねー、でまだフォローが2年までの短期成績ですがこんな感じになりました。」、みたいなケースシリーズが簡単に出てきます。
ボス曰く、「新しいインプラントを使えるまでは非常に長く険しい道のりだ。」と言うのですが、実際どれぐらいかかるのか聞いたら、「アイデアが浮かんでから患者さんに使うまでに6か月もかかった。」と嘆いていました。
インプラントを作ってヒットすればお金になるから、お医者さんも積極的です。
日本では考えられません。(日本では需要がそこまで無いのでしょうが・・・)
65歳女性 |
術後3年 |
日本ではそういうところで生き残った安全で機能的な製品(薬も?)を見極めてから皆が平等に享受できるというメリットがありますが、外国商品を買い続けなければならないという問題も残ります。