2012年10月8日月曜日

ストラスブール大学 手の外科


1階が手の外科、上は整形外科他分野の施設
整形外科全体のカンファはなく、独立した部署になっています。
 
 
 
 
手の外科はすべて日帰り。入院ベットはありません。

専門医+チーフレジデント6年生以上、専門医)が6人、6か月毎に回ってくるインターン医師(5年生以下)が4人います。


毎朝8時から前日の救急患者と手術症例のおさらい、その後外来or手術、火曜日と水曜日は19時まで術前カンファや薬・器械の説明会、他の曜日は18時までには終わります。

土曜日は休みですが、みなさん日本と同じくらい忙しそうです。

サラリーマンは35時間/週の労働時間が決められていて、残業代がものすごく高いので、会社が時間通りにしか働かせないそうですが、医者はすべてボランティアで残業しています。正直、個人的に思っていたフランスのイメージと違います。インスブルックとも違います。強いて言うなら年休が5週間あることでしょうが、それもdiplomaを取る研修の時間などに使うので全部をバカンスには充てられません。本当によく働いていると思います。

 

手術は基本すべて専門医が執刀。若手医師は手術のセッティングや器械出しをします。看護婦さんは外回りのみです。

逆に専門医の先生がこなれた手つきでサクサク手術をこなしていくので、とてもテンポがいいです。

 

各専門医の手術日は週3日で朝9時から、手根管・肘部管・ばね指・デュケルバンなど6,7件やったあとに骨折、関節鏡、人工関節、関節形成などが入り、もしあれば救急外傷が最後に入ります。前室で麻酔科医がブロックをして待っていてくれることも手伝って、計約10件が14~15時までにすべて終わってしまいます。


通学路から
川を流れる落ち葉がきれいですが、化学工場が近くにあり、たまに鼻をつく匂いがします。