2012年12月21日金曜日

母指CM関節症


母指CM関節症に対する人工関節治療は完全にギブアップした。

20年以上前にパリでインターンしていたころから始まり、結果がうまくいかない症例が多かった。その後、6年前に教授としてストラスブールに来た時に、器械がだいぶ改善したというのでボール・ソケットの人工関節に再トライした。ここで50例はやったと思う。術後2年まではすこぶるいい。でもそれ以降に高頻度でルースニングが生じる。半分がリオペ(大菱形骨切除)になる。だからもう絶対にやらない。でもフランスで発達した歴史があるから使い続ける医者はいると思う。

とういう話を、右手の母指CMに人工関節を入れて、めちゃくちゃ調子がいいので左手も同じようにやってもらいたいという患者さんが来た時に「やりません」と断りながら教えてくださいました。

現在は、AS下でデブリ+遊離骨切除+PL腱挿入というメニューで治療しています。テンポラリーピンニングはしません。