オーストリアの医療財源は租税から予算分配されるわけではなく、公的保険用に集められた(6月1日参照)財源を基にしています。
このDRG は、各国から集めたデータに基づき、ある疾患に必要な治療費の標準的な総額を決める方法です。ここから、包括的支払い方式(治療内容や治療期間にかかわらず、疾患に応じて治療費を一定の値段にする)につなげていこうという計画です。無駄な検査や、不必要な入院を減らすことが目的で、日本のDPCみたいなものだと思っているのですが、実際は各国ごとに異なる細かい加算項目があるようで、“包括”とはいかないようです。
オーストリアでも大学病院から自宅退院するまでの受け皿になる中規模病院が少なく、どうしても在院日数が長くなってしまうことが問題になっています。
喫煙者や肥満も多いし(個人的感想)、医療費もかさばっているのではないかと思いましたが、オーストリア政府の財政赤字は今のところ日本ほどではありません。年齢人口分布の違いなのでしょうか? 考察に及びません。