2012年4月10日火曜日

インスブルック大学放射線科

病院施設内からの一景

本日、初登院いたしました。

ここでの研修の目的は、
整形外科領域のエコー技術の習得と、
エラストグラフィーを用いた軟部組織弾性に関する臨床研究をすること、
です。


muscloskeletal ultrasoundを専門にする放射線科医は稀有だと思いますが、
こちらのPr. Klauserはこの道のエキスパートです。

Pr. Klauserの部門は、教授と若手放射線科医(マーチン、医師4年目)が勤務しています。
外来では秘書さん1人と、看護婦さん1、2人がサポートしてくれています。
放射線科の1部門なので小さな部門です。


仕事内容は学内他科や開業医さんからの紹介患者さんに超音波で診断をつけて、紹介元に治療指針を示す。必要であれば、注射します。内服は主治医に任せるので処方しません。
もちろん手術もしませんが、日本の整形外科外来とかなりオーバーラップしています。

疾患はへバーデン結節、ブシャール結節、ばね指、手根管症候群CM関節症、ドゥケルバン病、肘部管症候群、上腕骨外顆炎、肩腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、肩鎖関節症、鵞足炎、アキレス腱周囲炎、Morton病、足底腱膜炎など、内訳も整形外科の一般外来と同じですが、脊椎疾患や明らかな外傷が来ないことが特徴でしょうか。
すべての注射はエコーガイド下に行っています。

これからこちらでお世話になります。

超音波外来の入口
輸血を運ぶ車が止まっていたので、写真を撮りました。
バスなどの公共車はベンツ社製がほとんどです。