2012年11月14日水曜日

ストライキ? 続

フランスの医師がストライキに入っているのですが、少し状況を追記します。

医師はストライキに入ると自分がグレーヴィスト(ストライキします)なのか、ノングレーヴィスト(ストライキしないで通常通り働きます)なのかを宣言します。
つまり、労働組合の方針に従って全員お休み・完全ストップ。ではなく、個人の単位でストライキするかどうかを決めています。

例えば、今のボスはノングレーヴィストなので、外来も手術もバリバリ続けています。特に専門医の資格を持っている上級医は外来が減ると収入が減るので休みません。逆に、新人医師たちが「やってられない!」と言ってグレーヴィストになっています。全員が休んでしまうことは現実には不可能なので、グレーヴィストも当番で出勤します。

うちの病院は手の外科専門施設で救急患者は断れないので、救急外来はストライキだろうが患者さんで溢れます(20~50人/日)。その診療にあたるのは新人の仕事です。新人の仲間がグレーヴィストとして休んでいると、おのずと当番の別の新人の負担が増えます。とても大変そうで、非効率的です。

気になるのはノングレーヴィスト(ストライキしないで通常通り働きます)の処遇です。労働組合の方針に背いて仕事をしているわけですから、“「自由診療費収入50%カット」の政府決定を受け入れた”という意味になると思うのですが、それも違うそうです。
結局、労働組合と政府の双方が話し合ってでた結論に全員が従うのだそうです。

それって、「僕はグレーヴィストだ」とか「私はノングレーヴィストよ」という選択の意味があまりないような気が・・・
意見をはっきり言いたいキャラクターゆえの宣言なのかもしれません。